1955-12-07 第23回国会 衆議院 予算委員会 第2号
ところが検事の報告を不満として今回元保全経済会理事長伊藤斗福君は、朝鮮同胞の皆様にと前置きをして、実に驚くべき声明書をわれわれ衆参両院議員に送って参りました。その声明書を見るとなかなか重大なことが書いてあります。
ところが検事の報告を不満として今回元保全経済会理事長伊藤斗福君は、朝鮮同胞の皆様にと前置きをして、実に驚くべき声明書をわれわれ衆参両院議員に送って参りました。その声明書を見るとなかなか重大なことが書いてあります。
前日の理事会で元同会理事長伊藤斗福、池田勇人(自)駒井重次(民)の三氏を喚問する方針だつた自由党は同日さらに「去る二月一日の平野力三氏の証言で同会の政党献金に関係があるとされた鳩山一郎、重光葵、大麻唯男、三木武吉の四氏はいずれも政府与党の重要な地位にあるが、国民の疑惑を解くために証人として喚問すべきだ」と主張、これに対して民主党側は「平野証言後の証人喚問問題で自由党は池田勇人氏を呼ぶのにあれほど反対
これは今のリベートの問題も関係いたしますが、国会で現われた資料だけでも、保全経済会の理事長伊藤斗福、この人が、日本国中に二百何箇所のりつぱな事務所を持つてあれだけのことをした。五十億の逆転貸金を動かして、そうしてうそであつたかもしれませんが、とにかく利益が上つたと称して、匿名組合の法規に基いて一年に二割四分以上の配当をして来ました。大体一年に十二、三億も配当をして来た。
保全経済会につきましては、昨年の末以来東京地方検察庁におきまして警視庁の捜査第二課と協力の上で、その実態を内偵中でございましたが、商会につきまして詐欺の容疑が濃厚になりましたので、本年一月二十六日、商会の理事長伊藤斗福外四名を逮捕するとともに、最高検察庁の指揮のもとに、全国各地の地方検察庁におきまして、町会の本店、支店、営業所、出張所などを一斉に捜索いたしまして、現在に至るもなお捜査が継続中でございます
それから保全経済会関係につきましては、去る一月二十六日東京地検におきまして、元同会理事長伊藤斗福ほか四名を逮捕いたしまして、同日から翌二十七日に亘り全国各地の地方検察庁におきまして、保全経済会の本店、支店等二百数十カ所を一斉捜索いたしました。本年二月十七日東京地検におきましては、伊藤斗福、望月京一、井上俊吾、中村五郎、ウイスリー・ケー・大山等をそれぞれ起訴いたしました。
私はそれを問うのではなくして、そういうのをちようど裏書きするように、昭和二十八年十一月二十二日、保全経済会理事長伊藤斗福という名前で、「全国出資者の皆様へ謹んで御報告申し上げます」という書類を配つた。その書類の内容を見ると、いろいろ書いてある。「最近における当局の法制化に対する態度」こういうような見出しでじゆんじゆんと述べてあるが、その末尾の方に来るとこういうことが書いてある。
すなわち、小委員会は、まず保全経済会の実体を把握解明するため、法務省、警視庁を初めその他の関係官庁に出向き、また関係者を招致いたしまして熱心に調査を進めた次第でありますが、特に一月六日には保全経済会理事長伊藤斗福君の了解を得まして、同会の帳簿の閲覧を行い、調査の裏づけをいたすことが可能となつたのであります。
しかもその間にあつて、理事長伊藤斗福なるものは、政治献金を呼称して傲然たる態度を示し、われわれは政界の知名の士を知つておるということを鼻にかけるかのごときことを、新聞に宣伝をいたしまして、私たちは政界の名誉のために切歯扼腕したのであり求すが、何ゆえに検察当局は、かかる事態に対して断固たる処断をとり得なかつたのであるか。
まず第一に、理事長伊藤斗福の経歴について申し上げます。保全経済会理事長伊藤斗福は、朝鮮人を両親とする朝鮮生れでありまするが、昭和十五年四月九日岩手県岩手郡松尾村第三十二地割七番地伊藤熊の婿養子となり日本国籍を取得しております。保全経済会を創立するまでの同人の経歴につきましては、詳細は不明でありまするが、昭和二十三年日新生命保険相互会社から告訴が提起されている事実があつたのであります。
そのときの役員の中に、元農林大臣平野力三君、元大蔵委員長早稻田柳右エ門君、経済学博士松本信次君、理事長伊藤斗福君、この四人の名前がたいてい一緒に出ております。あなたは東京の新聞はごらんになつたことはないとおつしやいましたが、こういつた広告を出すことについて、あなたは同意を与えたことがあるのですか、ないのですか。
○田渕委員 それでは、もう一つ伺いまするが、十一月二十二日に、保全経済会理事長伊藤斗福という名前で相当長文な「全国出資者の皆様へ謹んで御報告申し上げます」という声明書が出ておるのであります。この保全会の十一月二十二日の「皆様に申し上げます」というのに、タツチなさいましたのでございましようか、いかがでございますか。
○古屋(貞)委員 そうすると便宜上一応保全経済会で現金を取扱つておりますけれども、金を受取る方は仏教保全経済会の理事長伊藤斗福ということになつて、それが保全経済会へ出資したということの順序になるわけですね。
保全経済会理事長伊藤斗福……。
――それでは承りますが、仏教保全経済会から出しておる書類には、保全経済会理事長伊藤斗福の名前で、証券が発行されておるわけですね。先ほどあなたが鍛冶委員にお答えになつたように、保全経済会の財産と仏教保全経済会の財産とは、別々に何人の契約で幾らあるということがはつきり現われて来なければならぬのです。
○林(信)委員 それに理事長という名前があつたから、他に理事があると考えておつた、理事組織だと考えておつた、ところが最近調査したところによれば、理事制は休業する一、二箇月前につくつたものであつてそれ以前にはそういうものはなかつたということは、結局理事長伊藤斗福が単独で独裁的にやつていたんだ、こういうことがわかつたという意味なんですか。
○林(信)委員 それからちよつと方面をかえますが、理事長伊藤斗福がアメリカに参りまして、二箇月ぐらい滞在して相当の金を使つたというようなことは、いつごろお聞きになつたのですか。これに関してあなたの知られた範囲、そういうくさりをひとつ……。
それから不動産投資をしたり、あるいは有価証券投資をして、その結果持つている財産というものは、だれに帰属するかという問題でありますが、これは実は法務省の方が御専門でありますから、私の申し上げますところが違つておりましたら、御訂正を願いますが、私はやはり営業者たる保全経済会理事長伊藤斗福個人の財産ということになるだろうというふうに思いますが、なお間違つておりましたら御訂正願います。